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防水工事

1.ウレタン塗膜防水

国内の施工される防水工法の46%を占めており 最も主流な防水工事の工法となり、防水工事の中では比較的安価な上、 塗り重ね改修が可能です。複雑な建物にも適していて、メリットが多く、提案されることも多い工法です。ただ悪徳業者も多く、施行者の技術によって1年ももたない仕上がりになる事もあり、注意が必要な防水工法となります。

主流の防水工事の為、技術者も多く 防水工事の中では比較的簡単に、技術をマスターできます。
しかし、あまり知識のない塗装業者やリフォーム会社が 「塗ればいいんでしょ?」と勘違いし、悪徳業者の被害が多いのもウレタン防水です。

本来は2層3層と重ね塗りを行いますが 最後のトップコートを重ねれば、中の防水層は一切分からない為、 最もごまかしのきく工法でもあり、注意が必要です。本来の防水層の厚さは2mm以上です。 防水層の厚さだけでなく、硬さも大切で、実は奥が深い防水です。

密着工法の場合、通気性能を持たない為、膨れ、破断が起きやすく 雨漏りしている建物には向いていません。
通気緩衝工法の場合、通気層を持ちますので、初期費用は上がりますが 雨漏りに最も効果的な工法です。 なお、通気緩衝工法は専門業者でないと提案ができません。または、見よう見まねの通気緩衝工法です。また、ウレタン材は紫外線に弱い為、ウレタン防水は定期的なメンテナンスとして定期的なトップコート塗りが必要で、メンテナンスによって寿命も変わります。 

手抜き注意度 ★★★★★

価格相場 4500円~6000円/1㎡
平均寿命 3年~10年程度 *メンテナンスをしない場合
保証 1年~10年
工法 X-1工法 (絶縁工法 ・ 脱気工法・通気緩衝工法 ) X-2工法 (密着工法 )
適した建物 基本的に、どの箇所でもお勧め
複雑な形状の建物でも施工出来る。ビルやマンション等、貯水槽や室外機等が多い所

お勧め ウレタン防水密着工法:費用を重視したい人
ウレタン防水密着工法:1年~5年位防水層がもてば良い人
ウレタン防水通気緩衝工法:10年~15年持たせたい人
主なメーカー サラセーヌ、ダイフレックス、田島ルーフィング、日本特殊塗装、横浜ゴム、東洋ゴムなど

1-1密着工法

ウレタン防水材を塗布して防水層を下地に完全に密着させる工法です。

補強布を張り、ウレタン防水材を2層、3層と重ねて塗り、所定の厚さに仕上げます。防水層の厚さは2mm以上で、厚さだけではなく硬さにも配慮が必要です。
工期が短く、コストパフォーマンスの高い工法ですが、密着工法は通気性がないため、下地に含まれる水分の影響を受けます。
膨れや破談の原因となり、信頼性は通気緩衝工法よりは落ちます。

1-2通気緩衝工法

通気緩衝工法は通期緩衝シートを張り付けてからウレタン防水材を塗布する防水工法で、防水層を下地に密着させません。密着工法より初期費用はかかります。
通気性があるので寿命が長く、雨漏りにも効果的な工法です。
屋上・開放廊下・階段室、ベランダ・ルーフバルコニーなどあらゆる場所に施工できます。また、伸縮性もあるため、地震などの揺れに強い材質です。
ウレタン塗膜防水の膜厚が薄い場合は早期劣化が発生しやすく、下地の挙動に追従できずに破れ・亀裂の原因となります。
安全で信頼性の高い工法ですが、専門業者でないと提案ができません。

2.FRP防水

FRPとは

FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強されたプラスチックという意味です。FRPは数々の優れた特性を持っており、例えば強度・耐水性・成型性が優れている事から、船舶、水槽、バスタブ、波板、自動車、屋根材等として広く使用されています。

塗布工法

塗布工法には、密着工法と緩衝工法がある。密着工法は、プライマーを塗布した後、ポリエステル樹脂を塗布した上にガラスマットを張付けます。その上から、防水用ポリエステル樹脂を含浸させて硬化させた後、更に所定量のポリエステル樹脂を塗布して防水層をつくります。緩衝工法は、専用の絶縁シートを張付け、その上に密着工法と同様のFRP樹脂の防水層を作る。

FRP防水の概要・特長

FRP防水は、上記のような優れたFRPの特性を防水分野に応用したもので、防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があります。

FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にした塗膜防水です。従って出来上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな層となり、優れた防水性能を発揮します。 また、塗膜の硬化速度が速いため、何層も塗り重ねる仕様でも1日で施工を完了させることが可能です。

FRP防水に使用される主な材料には、ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、補強材としてのガラスマット、保護仕上材(トップコート)などがあります。なお、FRP防水の主な材料である防水用ポリエステル樹脂及び防水用ガラスマットについては建築学会・建築工事標準仕様書JASS8・防水工事で材料規格が定められています。

FRP防水は、強度が大きく耐久性に優れたFRP(繊維強化プラスチック)を防水分野に応用した工法で、軽量かつ強靭で耐水性・耐食性・耐候性に優れていることが特長である。特に、軽量かつ強靭であるという特長から、屋上の防水として適用した場合、防水層の上にトップコート仕上げを行う露出仕様でも人の歩行が可能となる。通常、屋上を人の歩行用に供する場合は防水層の上にコンクリート層を設けたり、あるいはタイルのようなもので仕上げる必要があるがFRP防水の場合は、そのような保護層は不要となる。
出典:ウィキペディアのFRP防水ページ

このようなFRP防水のメリットは上述の通りですが、逆にデメリットもあります。
それは、クラックが防水層に入るとまるでガラスが割れたようにパリっと綺麗に割れてしまう事です。こうなった時は再びFRP防水層を作り直すしかありません。

ただ通気緩衝工法は、FRP防水の天敵となる割れを防いでくれます。
防水層にクラックが入る原因は、下地のコンクリートなどの割れに追従して割れることがほとんどです。ただ、通気緩衝工法ではこの原因による割れを防いでくれます。
もちろん、それだけじゃなく、万が一の防水層が破損して雨水が入った時にも威力を発揮します。

3.シート防水

シート防水は塗装防水のように塗るのではなく、防水シートを貼る事で雨水の浸入を防ぐ方法です。シート防水は塗装防水に比べると価格はさらに安く済ませる事ができますが、耐用年数も長くはないです。液体状ではなくシート状の防水材の為、複雑な形状の屋根にはこちらの施工ができない事があります。

4.塩化ビニル系シート防水

塩化ビニル樹脂系のシート状の材料1枚で構成された防水層です。屋外での日光による紫外線、熱、オゾンに対し優れた耐久性を持っています。
塩ビシートは素材自体が予め着色され高い耐久性があるため、防水層のメンテナンスとして一般的な保護塗装が原則不要になり維持管理費も節約することができるのがメリットです。
下地の種類や状態、使用される用途によって密着工法と機械的固定工法があります。

4-1接着工法

下地及びシートの裏面に接着剤を塗り張り付ける工法。
(特徴) ある程度の強度を有することから軽歩行程度の用途に適応できます。
特殊な保護仕上げ方法として、砂利敷きや平板ブロック仕上げも可能である。
密着工法の工程は、防水シートを接着剤で下地に貼り付けます。シートを接着剤で貼るだけです。シート同士の密着がある場合は、シートを熱風でとかして、一体化させます。

4-2絶縁工法

防水工事の塩ビシート絶縁工法、絶縁工法の意味は塩ビシートと下地の間に空気の層があるということです。この工法は既存の防水材を取り除く必要が無く下地処理、不陸調整が簡単に済むのでその分コストが安くなります。この工法は、戸建て住宅、陸屋根タイプの屋上、ルーフバルコニー、マンションの屋上、ビル屋上などで使用されます。屋上防水のあとによく起きる膨れなどが起きることがありません。その手順としては

  1. 凸部を取り除く、下地を平らにする事です。
  2. 立ち上がり部の下地調整。
  3. マットを張り込みます。これは下地と不陸を緩和するはたらきがあります。床部分に敷き詰めます。
  4. 鋼板を入隅に取り付けます。
  5. マット上の印があるところにディスク盤を取り付けます。
  6. 塩ビシート専用の改修ドレンを設置します。
  7. 塩ビシートを張り込みます。
  8. 塩ビシートのジョイントの部分に溶着剤を塗りこんでシートとシートのジョイント部を一体化させます。
  9. ディスクヒーターでディスク盤と塩ビシートを張り付けます。
  10. 端部を処理します。
  11. Uシールを接合部分に塗ります。コスト安、耐久性などの面で既存の防水の代わりに防水工事を施す場合に効果を発揮します。

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